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機械用途有機材料の環境負荷に関する研究(平成23年度研究概要)
1.背景及び目的
現在プラスチックやゴム等の有機材料が、多くの機械製品の部品などに使用されています。しかし有機材料は熱・加水分解・化学物質・光などの環境による影響を受け、さらにそれらの環境要因と応力が複合的に作用することによって、材料の劣化・破壊を引き起こします。したがって環境要因が機械用途の有機材料に与える影響を評価することは、機械製品の安全性および信頼性の向上の観点で重要です。これらの背景を踏まえ、本研究では有機材料の特に環境影響を受けやすい材料表面に対する劣化要因の影響の評価を目的とします。
2.研究概要
有機材料表面に劣化要因(熱、光、化学物質、機械応力等)を与え、分光分析、電子顕微鏡による表面観察、材料試験(硬さ・強度・表面残留応力など)および多変量解析等を利用することにより、有機材料表面における化学変化、物理変化、材料特性変化の評価を行います。
3.期待される効果
本研究で得られる結果は、製品の品質管理における方法論や製品設計における知見として生かされ、工業製品の安全性および信頼性の向上など、広く産業界で貢献できると考えております。
図1 実験概要