ホーム > BICライブラリ > イベント情報 > イベント情報のお知らせ一覧 > イベント情報のお知らせ 詳細

講演会・イベントのご報告 詳細

大統領図書館から見る米国

【開催報告】第479回機振協セミナー「大統領図書館から見る米国」
開催日時 2025年1月29日(水)14:00~15:30
場所 機械振興会館 会議室およびオンライン配信(Zoom)
テーマ 大統領図書館から見る米国
講師 豊田 恭子 氏(東京農業大学 学術情報課程 教授)
内容 2025年1月29日(水)に現地開催(機械振興会館)とWebシステムにより、東京農業大学 学術情報課程 教授 豊田恭子氏を講師として、第479回機振協セミナー「大統領図書館から見る米国」を開催しました。当日は、全体で103名にご参加いただきました。ご参加いただいた皆さまに、厚く御礼申し上げます。

【講演内容】
本講演は、『アメリカ大統領と大統領図書館』(筑摩書房)の著者である豊田恭子氏より、アメリカ大統領図書館全13館の紹介と、それらから見えてくるアメリカ像についてお話いただきました。

まず冒頭では、大統領図書館の基礎情報を簡潔に説明いただきました。大統領図書館には、大統領記録の保存、整理、提供を行うアーカイブズ部門と、歴史的資料の展示、解説を行うミュージアム部門があり、いずれも国立公文書館(NARA)の管轄下にあります。1941年、フランクリン・D・ルーズベルトによる最初の大統領図書館誕生後、1955年に「大統領図書館法」が成立すると、1957年のトルーマン大統領図書館、1962年のアイゼンハワー大統領図書館やハーバート・フーバー大統領図書館の開館が続きます。現在は、2013年に開館したジョージ・W・ブッシュ大統領図書館が最新の図書館です。近年では、資料の電子化等による文書量の増加や管理方法の変化、建設費の高騰などにより資金調達の課題が浮かび上がっています。

続いて実際に訪問された大統領図書館について写真をふんだんに交えてユーモアたっぷりにご紹介いただきました。例えば、最も小さい3,000平米のフーバー図書館に対して、レーガン図書館は最も広い2万平米の敷地で大統領専用機エアフォースワンの実機も設置しています。ルーズベルト図書館のように生家や邸宅を活用した図書館も多く、政治家としてだけでない大統領自身の人生を辿ることができるのも特徴です。また第二次世界大戦や公民権運動、9.11など在任時の出来事を文書類から学ぶことができる施設でもあり、毎年大勢の来館者が訪れているそうです。2026年にはオバマ大統領センターが開館予定ですが、図書館についてはデジタル・ライブラリとしてWEBサイトの公開が発表されています。前述の書籍『アメリカ大統領と大統領図書館』には各図書館についてより詳しくまとめられていますので、ぜひ一度手に取ってご覧ください。

最後に事前質問や参加者からの質問に回答いただきました。講演終了後も会場では交流が続き、本講演会は成功裏に終了しました。


※参加申込みの方へ
アーカイブ配信をご案内しております。2月5日にメールにてお送りしましたが、未着の場合はお知らせください。