機械振興賞　受賞者 業績概要詳細

　ガソリンでも運転できる水素ロータリーエンジンを搭載し、水素走行時はCO₂の発生がゼロで、NOxの排出も平成17年度基準の75%を達成できるクリーンな水素自動車を開発した。従来のロータリーエンジンに、超希薄燃焼、水素用排ガス還流装置、電子制御水素噴射弁、燃料自動切替システムなど、高圧水素を安全にクリーンに使用するための新技術を開発し、三元触媒などの既存技術も含めて導入して環境対応型の水素自動車を実現した。本車両は、水素ステーションが未整備な地域でも水素燃料切れの不安なく走行できる高い利便性を持ち、ガソリンエンジンと同様の安全性と信頼性、耐久性を備え、既存エンジンの部品や生産設備などを活用できるため、従来に比べて低コストでの市場投入を可能とした。