機械振興賞　受賞者 業績概要詳細

　甘納豆に代表される様な豆などの穀物を柔らかく炊いて蜜に漬け込んだ食物は多数存在する。甘納豆の場合、蜜を吸って糖度を上昇するまでには３日間かかり、かつ厳密な蜜の糖度管理が不可欠であるため、現在でも殆ど職人による手作業で蜜付けを行っている。従って、業界全体の共通した課題として、夜間作業への対策や慢性的な人手不足を抱えることになる。
　本開発では、従来困難だった機械による自動的な蜜の糖度の管理が可能となり、３日間かけて行っていた蜜漬け作業が、約１日で完了することにより、生産効率の大幅な向上、及び省エネを可能にする機械を完成させることができた。これにより、夜間作業をなくして労働環境が改善でき慢性的な人手不足の解消にも貢献できた。