機械振興賞　受賞者 業績概要詳細

　従来、ドリルマシンによる穴あけ加工が行われていたフレキシブルプリント基板（以下ＦＰＣという）を、パンチプレス方式により加工する専用機を開発した。
　ＦＰＣの小型化や、穴（スルーホール）の小径化が進む中で、従来のドリル方式では限界があり、また、従来方式は、ドリルの消耗やメンテナンスの頻度がコスト高を招く要因となっていた。
　開発された加工機は、穴の位置精度、微小径化を実現するとともに、高品質（デスミア不要）、高安定性を実現し、また、パンチの長寿命と金型交換時の再現性向上により、工具費、作業人件費の大幅なコストダウンを実現した。
　特に、ロール状の材料を用いる縦型加工機は、基板材料に与えるテンションが極めて少なく、国内外のユーザから高い評価を得ている。