機械振興賞　受賞者 業績概要詳細

　近年、高気密・高断熱の住宅比率が増加している。これらの住宅で使用されるエアコンは部屋の断熱特性上、比較的小さな冷暖房負荷で運転される頻度が高い。また従来、エアコン使用頻度が低かった春秋の季節においても、家電や照明等からの熱が室内に停滞してしまうため、微小冷房運転する機会が増えている。これらの室温（湿度）維持運転での性能向上が、実使用状態での省エネ性向上の重要課題となっていた。我々はこの住宅環境等の変化に対応するべく、世界初の｢可変気筒機構ロータリコンプレッサ｣を開発した。この新技術等で、低負荷（低能力）領域でも高効率運転が可能となり、エアコン運転能力全域で省エネ性を大幅に向上させた。