機械振興賞　受賞者 業績概要詳細

　7200rpm高速電動機直結構造を世界で初めて実現し、従来の圧縮機にあるエネルギーロスの発生源を徹底して排除した超高効率型スクリュ圧縮機である。圧縮機は吐出圧力が低下すれば同一吐出空気量でも定格軸動力を発生できないことに着目し、圧力低下時には圧縮機の回転数を上げ、定格電力まで運転できる世界初の増風量制御方法の開発により、125％までの増風量運転と全回転数領域での運転を可能とした。また、駆動源の電動機をスクリュロータと直結する事により、従来は構造上不可欠であった増速装置、軸封（シール機構）、電動機軸受などのエネルギーロスの発生源を徹底的に排除した構造を採用している。これら技術課題を克服し、従来比で全負荷時の消費電力性能を5.6％アップし、部分負荷性能では最大32.2％も向上させ世界トップの性能を有するとともに、環境にも配慮した世界トップの低騒音・低油消費を実現した圧縮機の開発に成功した。