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機械振興賞 受賞者 業績概要詳細

内製DXによる工程ビッグデータのリアルタイム分析と無人制御の実現

企業名:サンシード株式会社
所在地: 京都府相楽郡
推薦団体:公益財団法人 関西文化学術研究都市推進機構

DXによる自動化・省力化が求められているが、DX人材の不足から中小企業のDX化は進んでいない。特に製造業では、多種多様な機械装置が存在するため、これら全てに対応する市販のDXツールはなく、機器同士を接続するインターフェースを自作するか、外部に依頼する必要があった。また、これまでの市販DXツールでは、検査の効率化に重点が置かれていて、検査に合格できなかった最初のデータが見つかると残りの検査を行っていなかった。しかし、最初に見つかった不良データが製品不良の起点とは限らず、製品不良の原因究明を難しくしていた。 本業績では、製造業で一般的に使用されている制御用PLC(Programmable Logic Controller)をデータ収集の核とすることで、自動生産管理データベースを内製化し、生産から倉庫管理、出荷管理までの自動化を実現した。このシステムでは、各製造工程を流れる製品をバーコードで管理し、全ての検査項目を実行してデータベース化し、不良品発生時には原因候補を自動的に提示して作業者による原因究明を補助している。これらのデータはオンラインでも共有され、生産装置の遠隔調整も可能であることから効率的な不良品削減を可能とした。