機械振興賞　受賞者 業績概要詳細

タイヤ気柱共鳴音とは、タイヤ内部の円環空洞において円周方向に発生する1次共鳴が起振源の騒音で、残響感を伴う耳障りな騒音として古くからロードノイズの主要課題の一つである。この対策には、通常の車体系の下流対策では大きな重量増を伴い、しかも抜本的解決が望めないため、軽量かつ抜本的な解決手段として源流対策であるタイヤ空洞内の消音デバイス設置が最も有効となる。しかし、近年タイヤ気柱共鳴音デバイスがいくつか商品化されるようになってきたが、いずれのデバイスも適用は一部の上級車に限定されており、デバイスの普及はあまり進んでいない。本業績はタイヤを限定しないホイール装着デバイスで、消音効率の向上とコストの低減を図り、普及型のデバイスとなっている。