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機械製品に対する安全要求と設計方法

第11回 個別安全要求と設計-電気システム-

-電気回路-

電気回路に関しては、以下の要求があります。

-要求項目-

  • ワイヤの許容温度を超える絶縁破壊を起こしてはならない。
  • コネクタ内のピン間の短絡を起こしてはならない。

-設計方法-

使用線材に関しては、以下の基準で選定していきます。
  1. 1負荷に供給する電流値を確定する。
  2. 2供給すべき負荷電流(合計値:ILC)以上で電源への影響を最小にするように、回路保護の遮断電流値(IBC)を確定する。
  3. 3保護装置の遮断電流から、次項の1~4場合を参照にして使用するワイヤサイジングを決める。
但し、
ISP :線材1本当りの許容電流
ISPi :i番目の線材1本当りの許容電流
IBPi :i番目の線材のディレーティングを考慮したときの線材1本当りの許容電流
n:束ねた線材の本数
ILC :過負荷保護機能の遮断電流
mim(ISPi) :ISPiの中の最小値

-コネクタ-

コネクタに関しては、ピン間またはピン-コネクタ間での短絡の検証をおこなう。検証を行わない場合には、以下の設計で対応します。
  • ピンが変形しても最大で1つのインヒビット(独立した制御機能)のみが解除される設計とする。
  • 導電性異物が排除されていることを確認できる設計とする。