故障の影響解析(FMEA)と、故障の木解析(FTA)の活用 詳細
安全設計への適用例 − 演習(オーブントースター、電気シェーバー、石油ファンヒーター) −
安全設計でのFTAのトップ事象には、以下に示すような「使用者への被害」や「物の損失」に係わることを挙げるのが有効です。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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演習目的 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
製品の安全を確保する手段としてFMEAとFTAを用いることが有効であり、そのFMEAシート中の危険の原因を見つけるのにFTAが有効であることは既に説明しました。ここでは、みなさんが抱えている事例に対しFTAを活用できるようになることを目的としています。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
演習:オーブントースターのFTAの実施 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
下記に示す展開図、回路を参考に、私たちが日常使用しているオーブントースターのFTA実施してください。トップ事象としてFMEAで識別した危険の程度の「火傷」、「電気ショック」、「発火」が考えられますが、今回は「電気ショック」をトップ事象としてFT図を作成してください。第13回の解説を参考に進めることがポイントです。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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演習:オープントースターのFT図の作成例 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
オーブントースターの機能を理解するうえで第6回で説明した、オーブントースターの機能ブロック図と信頼性ブロック図を以下に示します。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
図 FT図の作成例(電気ショック) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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演習:電気シェーバーのFTAの実施 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
下記に示す展開図、回路を参考に、私たちが日常使用している電気シェーバーのFTAを実施してください。トップ事象としてFMEAで識別した危険の程度の「怪我」、「火傷」、「電気ショック」が考えられますが、今回は「怪我」をトップ事象としてFT図を作成してださい。第13回の解説を参考に進めることがポイントです。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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演習:電気シェーバーのFT図の作成例 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
前項の機能ブロック図と信頼性ブロック図を参考に、電気シェーバーの「刃が回転しない」をトップ事象とするFT図(第2レベルの事象まで目標)を作成しましょう。下はその一例です。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
図 FT図の作成例(怪我) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
演習:石油ファンヒーターのFTAの実施 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
下記に示す構造図を参考に、私たちが日常使用している石油ファンヒーターのFTAを実施してください。トップ事象としてFMEAで識別した危険の程度の「中毒」、「火傷」、「電気ショック」、「怪我」が考えられますが、今回は「火傷」をトップ事象としてFT図を作成してください。第13回の解説を参考に進めることがポイントです。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
図 石油ファンヒーターの構造図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
演習:石油ファンヒーターのFT図の作成例 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
図 FT図の作成例(火傷) | |||||||||||||||||||||||||||||||||