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調査研究報告書 詳細

欧米プラント関連主要企業の最近の動向

報告書No. H12委−5
発行年月 : 平成13年3月


日本機械輸出組合

Ⅰ 主要目次
Ⅰ. 1990年代における欧米重電関連プラント企業の歴史及び背景
1. 歴史及び背景
2. 新たな重要顧客の出現
3. 単一調達先契約の出現
4. プロジェクト・ファイナンスの役割増大
5. ガス火力及びコンバインドサイクル発電プラントの需要急増
6. プラントエンジニアリング企業への影響
7. 企業戦略と方針
8. 共通課題
Ⅱ. 企業概要
1. ベクテル社(米国)
2. フルーアー社(米国)
3. GE/パワー・システムズ社(米国)
4.AES社(米国)
5. ジーメンス・KWU社(ドイツ)
6. アルストーム・パワー社(フランス)
Ⅲ. 事例研究
1. サマラユカ@・プロジェクト(メキシコ)
2. ユニット9・プロジェクト(サウジアラビア)
3.ルワイス・プロジェクト(アラブ首長国連邦)
4. アグアイティア・プロジェクト(ペルー)
5. カズラン@・プロジェクト(サウジアラビア)
6. リッペンドルフ変電所(ドイツ)
7. マンジュン・プロジェクト(マレーシア)
Ⅳ. 将来動向
1. インフラストラクチュアの成長と需要予測
2. 電力プロジェクト国際入札の最近の傾向
Ⅴ. 我が国プラント関連企業の競争力強化策の現状と競争事例
1. 我が国プラント企業の競争力強化策の現状
2. 世界のプラント商談における、欧・米・韓・日のプラント企業の国際競争状況
Ⅵ. 要旨と結論
Ⅶ. 参考資料
1. スイス・ABB社の最近の組織改革動向等
2. フランス・アルストーム社の2000年度第3四半期業績
3. 米国・GE社の2000年度第4四半期業績
4. ドイツ・ジーメンス社の2001年度第1四半期決算報告
Ⅱ 概要 
 世界のプラント企業をとりまく競争環境の変化の中で、欧米の主要プラント企業は、競争力の回復をめざしたM&A、リストラ等の積極的推進、さらには世界のエネルギー分野等における競争環境変化を先取りした形での得意分野への「選択と集中」等を実施することで、1990年代後半には大きな改善を示した。この結果、世界におけるプラント関連受注競争に大きな変化が現れ、我が国企業のプラント商談における受注が急速に減少し始めるとともに、日本企業にとって未経験な分野でのプラント商談(民間資金活用型エネルギー関連商談等)において、欧米企業が圧倒的な実力を示している。このため、我が国プラント企業は、欧米主要企業の企業再生・競争力強化策の成功例を踏まえた、人的資源の更なる選択と集中、新たなるプロジェクト・コーディネーションの開発、さらには日本型ビジネスモデルの構築等により、21世紀におけるプラント産業の繁栄を確実なものとする必要があろう。