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調査研究報告書 詳細

グローバル化・取引形態の多様化に係る調査研究

報告書No. H16-5-1A
発行年月 : 平成17年3月


株式会社 価値総合研究所

Ⅰ 主要目次

 1. 我が国製造業の立地動向
  (1) アンケート調査による我が国製造業の立地動向
   1.国際分業の状況
   2.国内立地動向
 2. 発展する東アジアの状況
  (1) 人口
   1.総人口  2.人口構成  3.労働力率
  (2) 経済・産業構造
   1.中国 2.NIEs諸国 3.ASEAN 4.東アジアの投資環境
 3. 国際機能分業による海外展開の動き
  (1) 東アジア主要国における主要企業の動向
   1.機械系上場企業の売上高上位企業
   2.東アジアの主要企業の動向
  (2) 我が国製造業の国際展開に伴う取引形態の多様化
   1.貿易統計データによる取引関係の多様化
   2.わが国製造業の国際取引の多様化事例

Ⅱ 概要 

 本件調査は、成長が著しい東アジア主要国に焦点を当て、我が国製造業の海外進出状況や、東アジアの経済状況を分析することにより、我が国製造業の国際展開の検討の一助に寄することを目的に実施した。

 具体的には、我が国の製造業の海外の進出状況を製造工程別に分析し、部材生産、最終組立だけでなく、研究開発においても、中国への進出が10年前と比較して急増していることが明らかになった。また、販売拠点に関しても中国に立地する企業が増加しており、中国を市場として捉える傾向が明確となった。また一方で、高度技術で付加価値の高い製品に関しては、国内で一貫生産して高い収益を得ている企業の存在も明確となった。

 さらに、マクロ的観点からの貿易統計データを用いた「資源」の取引関係の分析から、中国が様々な資源の調達を急増させていることが判明した。さらに、我が国製造業の強さの一つである高度な部材に対し東アジアの企業が囲い込みを行う形で取引が多様化する実態の一部が明らかとなった。