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調査研究報告書 詳細

電線・ケーブルのリサイクルと環境負荷・環境効率に関する調査

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報告書No. H19-4-5A
発行年月 : 平成20年3月


(社)電線総合技術センター

【目次】

1.環境問題における評価指標の必要性
 1.1 環境負荷
 1.2 製品の価値
 1.3 評価指標の必要性

2.環境負荷・環境効率 
 2.1 国内外の環境指標についての動向
 2.2 環境効率とは

3.電線業界の環境改善活動と環境指標
 3.1 電線業界の自主行動計画
 3.2 電線のLCA,エコリーフ
 3.3 電線各社のCSR報告書にみられる環境指標  

4.電線への環境指標の適用

5.廃電線リサイクル状況およびアンケート調査結果
 5.1 アンケート集計概要
 5.2 電線用銅から電線用銅へのリサイクル率
 5.3 電線用アルミから電線用アルミへのリサイクル率
 5.4 電線被覆材(ポリ塩化ビニル、ポリエチレン)のリサイクル 
 5.5 廃電線素材の廃棄量

6.検討した電線用環境指標の課題と今後の展開
 6.1 各指標の比較
 6.2 電線用途への環境指標の適用可能性、留意点
 6.3 電線に用いる環境指標の今後の展開

7.電線の環境・リサイクルの課題

【概要】 

 環境問題の改善策の効果を評価するには何らかの指標が必要である。本報告書では国内外の環境指標の動向を述べた後、現在の電線業界の環境指標の状況を示した上で、電線に適切な環境指標を検討し、その環境指標について具体的にケーススタディーを行なった。また、アンケートを実施し具体的なリサイクル率、リサイクル業者の動向、意見なども調査し、電線業界の環境活動に資するように結果をまとめ、課題を抽出した。
 具体的に検討した指標は環境効率 TLCC、リサイクル率である。環境効率は新製品の開発の際し従来製品との比較に有効である。TLCCは製造工程の比較に有効である。リサイクル率は特定のステージの特定の物質のみの指標でありリサイクルシステム全体の環境パフォーマンスを示すものでないことに留意すべきである。等の適用領域、留意点も明らかになった。
 電線の環境・リサイクルをより進めるにはメーカー、ユーザー、リサイクル業者が協調し、オープンリサイクルも含めて環境効率のよいリサイクルシステムを追求することが重要である。また電線の環境負荷は使用中の電力損失が大きく、導体のサイズをアップし電力損失を減少させることが環境効率を大きく向上させる。また環境対策を進める上で環境評価指標を標準化し、継続的に評価することが望ましく、それに必要なデータを入手しやすくする必要がある。