ホーム > 経済研究所 > 調査研究報告書 > 調査研究報告書 年度一覧 > 調査研究報告書 年度別一覧 > 調査研究報告書 詳細

調査研究報告書 詳細

中小企業モノづくりの生産性向上に貢献する企業内・企業間データ連携手法

H21-5-2A_chusyo_data.jpg

報告書No. H21-5-2A
発行年月 : 平成22年3月


(特非)ITコーディネータ協会

【主要目次】

1.調査研究の趣旨と概要

2.中小企業のIT化に関する現状と課題

3.IT化促進のために

4.企業ヒアリング調査の分析

5.モデル企業における企業内データ連携の調査研究

6.望ましい中小企業IT化のための要求定義

7.望ましい中小企業IT化のための提言

8.本調査研究の成果と今後に向けての期待

【概要】 

 中小製造業のIT化の現状を全国のITコーディネータによるヒアリング調査により明らかにして、「IT経営が進展しない」理由を探った。その結果、多くの中小企業は既に基本的なIT導入は実現しているが、真のIT活用段階に進めていない「踊り場」状態にあることが分かった。この阻害要因は企業内、企業間のデータ連携手段が提供されていない点にあり、これを打破すれば、経済産業省の言う「部門間の壁」と「企業間の壁」を同時にクリアすることができる可能性が大きいことがわかった。
 そこで、ヒアリング結果の分析において、企業間、企業内のデータ連携をどのように実現するかを検討した。まず企業間として「中小企業共通EDI」の要求定義を行った。現在国が「ビジネスインフラ整備事業」で進めている企業間データ連携基盤を中小企業が使えるものにすることが狙いである。また、企業内のデータ連携としては、「ITかいぜんツール」を使用して、一度企業に入ったデジタル情報を如何に連携して「攻めのIT化」につなげていくかを提案した。