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調査研究報告書 詳細

中小・ベンチャー企業における製品・技術開発の実態と期待される人材

報告書No. H16-6
発行年月 : 平成17年3月



Ⅰ 主要目次

 序章 本調査研究の概要
 第1章 中小・ベンチャー企業の製品・技術開発と人的資源の活用実態(1)
  Ⅰ.アンケート調査の実施概要
  Ⅱ.アンケート調査から得られた結果
 第2章 中小・ベンチャー企業の製品・技術開発と人的資源の活用実態(2)
  Ⅰ.ヒアリング(事例)調査の実施概要
  Ⅱ.ヒアリング(事例)調査結果
 第3章 実態調査から得られた中小・ベンチャー企業の製品・技術開発の特質と促進要件
  Ⅰ.アンケート調査のまとめと特質
  Ⅱ.ヒアリング(事例)調査のまとめと特質
  Ⅲ.製品・技術開発促進における人的資源活用の要件
  Ⅳ.「経営理念」からみた中小・ベンチャー企業の製品・技術開発促進要件
 第4章 中小・ベンチャー企業の製品開発において期待される人材
  Ⅰ.「望ましい人材」(アンケート調査結果)の分析に入る前に確認したい事柄
  Ⅱ.機械産業は大学生の就職希望調査(リクルート)で今ひとつ人気が出ないのは何故か?
  Ⅲ.機械産業を支える中小・ベンチャー企業の求める人物像
 付属資料

Ⅱ 概要 

 本報告書は、独自の自社製品・技術をもっているわが国中小・ベンチャー企業の開発実態と人的資源の活用について、当研究所で実施したアンケート調査(「中小・ベンチャー企業の製品・技術開発および人材に関するアンケート調査」)とそれを深堀りする形でのヒアリング調査から取りまとめたものである。

 中小・ベンチャー企業自身が把握する相対的強みは何か?弱みはどこにあるのか、どのような経営理念をもっているのかなど企業の現状を明確にしたうえで、製品・技術開発の実態と課題及びその対応、あるいはそれを促進していくための手段・方法とともに、製品・技術開発に求められる人材(像)を描いた。

 その結果、①独自製品・技術の開発に従事している中小・ベンチャー企業は、好調な業績の兆しをみせつつあるが、それでも経営資源の不足は否めない。本業を重視し、製品・技術開発、研究開発という強みを増強し人材発掘・育成力や販売力といった弱みは様々な方法で補強していること、②このような弱みへの対応は、必要であれば外部にも依存するが、まずは社内で対応し「自前主義」の傾向が相対的にみられること、しかし一方で、研究開発力・技術力などの強みを高めるために、そして人的資源の不足をカバーする意味でも、外部との連携やネットワーク化が多々みられることが明確になった。最後に、③望ましい人材(像)は、「“モノづくりのプロセスで求められるスキル&能力”に長けた人物像であり、実務に直結する即戦力を狙っていることが読み取れる」一方で、目的意識が強く自発的・積極的であること、粘り強さや持続力といった能力、あるいは自由で柔軟な発想や幅広い興味・関心とともに多様なものの見方やプラス思考、そして周囲への影響力や説得力(協調性)などの「行動面や精神面の特性」が、実は必要とされていることが明らかになった。


概要版(pdf)