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調査研究報告書 詳細

ASEAN諸国の工業化と日本型システムの移転―日本的経営・生産システムの国際移転における課題―

報告書No. H8−10
発行年月 : 平成9年3月



Ⅰ 主要目次
第1章 日本型システムの捉え方と研究アプローチの仕方
1.1 日本型システムの概念規定
1.2 日本型システムの国際移転経路
1.3 日本型システムの移転状況の観察方法
第2章 海外展開事例にみる日本型システムの移転状況
第3章 アセアン地域における日本的生産・経営スタイルの移転状況- 海外アンケート調査に基づいて
第4章 日本型システムの海外移転に関する考察
4.1 アセアン諸国の工業化と日本の役割
4.2 日本的生産システムの海外移転における課題
4.3 アジア地域で現地日系企業が直面している問題点
4.4 アセアン地域における電子・電気産業
4.5 日系エレクトロニクス企業のアジア展開と生産技術移転
4.6 グローバルな企業革新システムの構築に向けて
4.7 日本型システムの海外移転とアジアとの共生
第5章 結論:日本型システムの海外移転に関する提言
資料編        
Ⅱ 概要
 1985年のプラザ合意以降、我が国の機械製造業における海外生産拠点化は大手メーカーを中心に急速に進み、現在では中堅・中小企業においても国際分業の枠組みを前提にした経営・生産方式を考えざるを得なくなってきている。
 そこで本調査研究では、こうした日本製造業の国際化の進展の中で、アジアにおける日本的モノづくりはどのように実践されているのかといった問題に関して、特にアセアン地域で操業している日系電子・電気メーカーを具体的な調査対象とした実証研究を行った。また、国際展開の実態を把握するための予備的調査として国内における事例調査も実施した。
 本報告書は、以上の結果を取りまとめたものである。各章で述べられているの要点は以下のおとりである。序章:調査研究の基本フレームの提示、第1章:日本的システムの捉え方と研究アプローチの説明、第2章:海外展開事例にみる日本型システムの移転状況、第3章:海外アンケート調査に基づくタイ、マレーシア及びシンガポールでの日本的経営・生産スタイルの移転状況比較、第4章:アセアン地域を中心にみた日本型システムの海外移転の実態と課題に関する考察、第5章:今後の日本型システムの海外移転の方向性に関する提言となっている。