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調査研究報告書 詳細

アジアの時代における下請中小企業のサポーティングインダストリー戦略―競合と協働への方途―

報告書No. H9-10
発行年月 : 平成10年3月



Ⅰ 主要目次            
序 章      
第1章 国内機械関連中小企業とアジアの裾野産業
1.1  機械関連中小企業におけるアジア展開の意味
1.2  素形材分野における日系中小企業の役割
1.3 自動車部品産業のアジア事業と中小部品メーカーへの期待
1.4 地方における下請中小企業のグローバル展開
1.5 機械関連中小企業のアジアでの活動状況と問題点
第2章 日系製造業のASEAN地域での活動状況 -海外現地調査に基づいて-
2.1 現地調査の実施概要
2.2 現地調査の概要(14社の事例;タイ、マレーシア、シンガポール)
2.3 現地調査結果のポイント
第3章 機械関連中小企業のアジア展開状況 -国内アンケート調査に基づいて-
3.1 アンケート調査の実施状況
3.2 機械関連中小企業のアジア展開の概要
 第4章 アジアの時代に向けた下請中小企業のSI戦略
4.1 アジアの課題と国内下請中小企業の役割
4.2 アジアに展開する上での中小企業の留意点
4.3 機械関連中小企業のアジア展開状況の特質
4.4 アジアの時代に向けた下請中小企業のSI戦略
 資料編 アンケート調査:(1)調査票、(2)自由記述回答結果、(3)集計補足データ    
Ⅱ 概要
 本報告書は「アジアの時代における下請中小企業のSI(裾野産業)戦略に関する調査研究」の成果を取り纏めたものである。本調査研究では、アジアとの競合関係、協働関係及び技術移転の問題を視野に入れた上で、日本国内の機械関連の下請中小企業の発展戦略に関する具体的な調査分析を実施した。特にASEAN地域(タイ、マレーシア、シンガポール)で活動している日系製造業等を対象にした現地調査からその活動の実態及びアジア地域のSI(裾野産業)形成の現状を明らかにした(第2章)。また、国内下請中小企業(1,000社)を対象にしたアンケート調査を実施することにより、国内下請中小企業とアジア地域との関係について受発注両面からの統計的分析を行った(第3章)。さらに、これらの実態調査と並行して中小企業及びアジアでの日系企業等の現状に精通した専門家による調査研究委員会において、アジア中小企業論、自動車部品産業、素形材産業、国内地方地域の下請中小企業及び海外直接投資といった複数の観点から我が国の機械関連中小企業とアジア地域及びアジア企業の関係のあり方に関する検討を行った(第1章)。最後に、以上の各種実態調査及び委員会での検討結果を踏まえながら、アジアの時代に向けた機械関連下請中小企業の方向性と課題について整理した(第4章)。