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調査研究報告書 詳細

環境保全活動における費用と効果-環境会計によるアプローチ

報告書No. H12-3
発行年月 : 平成13年5月



Ⅰ 主要目次
第1章 環境会計システムの課題とその方向性
1. 企業の環境保全における費用対効果アプローチの重要性
2. 企業における環境会計環境報告書導入の意義と問題点
3. 企業における環境マネジメントシステムの開発
4. 企業における戦略的環境マネジメントシステムの構築に向けて
第2章 環境会計のフレームワーク
1. フレームワークの必要性
2. 環境会計を分類する視点
3. 環境会計の形態面からの分類
4. 財務報告書における環境会計
5. 環境報告書における環境会計
6. 内部管理目的の環境会計
7. マテリアルフローコスト会計への展開
8.環境会計の本質的意義は何か
9. 環境会計のフロンティア
第3章 わが国の環境会計の現状と課題
1. 環境会計に関するガイドライン等
2. 環境情報利用社の利用目的にあった環境会計の導入
3. 環境保全コストに対する効果の考え方
4. 外部環境会計の課題
第4章 宝酒造の環境会計
1. 宝酒造の概要
2. 組織における環境への取り組み体制
3. 宝酒造の環境情報のディスクロージャー
4. 宝需要における緑字決算と環境会計
5. 宝酒造の課題と今後の取り組み
第5章 東芝の環境会計
1. 東芝の概要
2. 組織における環境への取り組み体制
3. 東芝の環境情報開示
4. 東芝における環境会計
5. 東芝の課題と今後の取り組み
第6章 キヤノンの環境会計
1. キヤノンにおける環境取り組み理念
2. 社内の環境保証システム
3. 環境情報の公開
4. 環境会計への取り組み
5. 今後の課題と展望
第7章 ソニーの環境会計
1. ソニーの概要
2. 環境会計に対する組織体制
3. ソニーの環境会計の特徴と計算方式
4. ソニーの環境経営
5. ソニーの課題と方向性
第8章 リコーの環境会計
1. リコーの概要
2. 環境会計に対する組織体制
3. リコーの環境会計の特徴と計算方式
4. リコーの環境経営
5. リコーの課題と方向性
6. 環境会計による業績評価とその可能性
Ⅱ 概要 
  環境保全を持続し、その実効を上げるには、環境保全の取り組みが法的規制や社会的要請だけでなく、具体的な保全目標や計画によって費やされた保全費とそこから得られた省エネ等の経済的効果、汚染物質削減等の物理的効果を明確にし、最小の費用で最大の効果を上げることが肝要である。最近、脚光を浴びる「環境会計」はこの環境保全の費用と効果を把握・分析する有力な手段である。本報告書は国際的にも最近導入が始まったこの環境会計に的を当てて、環境会計の国際的な枠組みと方向性、わが国の環境会計の現状と課題、さらに、環境保全の取り組みでわが国をリードする宝酒造、東芝、キヤノン、ソニー、リコーの環境会計の導入実態や今後の課題などを取りまとめたものである。