調査研究報告書 詳細
国内モノづくり中小企業における海外市場参入戦略―日本、韓国、シンガポールのモノづくり中小企業の比較から―
報告書No. H22-5
発行年月 : 平成23年3月
【主要目次】
第1章 本報告書の問題意識と分析枠組:海外需要をいかに獲得するべきか
第2章 国内モノづくり中小企業における海外需要獲得の必要性:多角的考察
第3章 韓国のモノづくり中小企業における海外需要獲得プロセス
第4章 シンガポールのモノづくり中小企業における海外需要獲得プロセス
第5章 国内モノづくり中小企業における海外需要獲得の事例
第6章 国内モノづくり中小企業における海外需要獲得戦略
第7章 まとめと結論
【概要】
近年、国内機械産業の海外展開や国際競争力の低下、アジア機械産業の発展から、国内モノづくり中小企業は国内市場の縮小に直面している。こうした中で、本報告書では「モノづくり中小企業はどうすれば海外市場参入=海外企業から受注を獲得できるか」といった点を具体的に分析していく。また、アジア通貨危機以降、韓国やシンガポールといった国々の中小企業は積極的に海外需要を獲得し、事業継続を果たしている。そのため、韓国、シンガポールの中小企業との国際比較分析も行っている。その結果、「モノづくり中小企業は本来、国際化になじみやすい」、「受注獲得のための情報収集・発信能力の構築方法」、「為替など海外取引リスクをどう回避するか」といったことを提示している。
さらに、日本では知られていなかった韓国企業(三星電子サプライヤーの海外自動車市場参入)、シンガポール企業(航空機・医療機器市場参入)の詳細な事例も提示している。