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調査研究報告書 詳細

インドの機械産業の実力と日系製造業のアジア展開

報告書No. H16-6-2A
発行年月 : 平成17年3月


株式会社 アプライドリサーチ研究所

Ⅰ 主要目次

 第1章 わが国製造業の対アジア直接投資とインドの位置付け
  1 対アジア直接投資の過程とその特徴
  2 インド経済の評価と位置付け
 第2章 インドの社会経済の概略
  1 国土  2 略史  3 社会構成  4 経済動向  5 産業構造と需要構造
  6 地域構造 7 所得分布構造と耐久消費財市場
 第3章 インドの機械工業の統計的分析
  1 インドの機械工業の概況
  2 業種別特性
  3 インド機械工業の「国際競争力」指標
 第4章 日系製造業からみたインドの現状
  1 インド進出の背景
  2 自動車関連産業、電子・電気機械産業、一般機械産業、工作機械産業
  3 豊富な労働力と質の高さ
  4 日本型経営移転の現状
 第5章 日系製造業からみたインドの問題点・課題
  1 インフラの未整備
  2 投資環境・貿易制度
  3 労働
  4 インド特有の問題
 第6章 わが国製造業のアジア展開におけるインドの可能性と課題
  1 インド工業の発展可能性
  2 わが国製造業にとってのインドの位置付けと戦略方向

Ⅱ 概要

 近年、世界第二位の人口規模を持つインドは「次の成長センター」と目されるBRICsの一つとして世界から注目を集めている。現在日系企業もおよそ300社がマーケットの今後の成長と安価で優秀な人材を期待し拠点を置いている。しかし一方で、インフラの未整備、投資環境・貿易制度、労働面で課題を有する。
 わが国製造業にとってのインドの位置付けと戦略方向は、インド国内市場の成長ポテンシャルに注目した事業戦略を示唆し、ASEAN諸国との部分的な分業関係は構築され、「輸出拠点」としての位置付けが第1義的になる可能性は低く、初めから「国内市場」を目指している点では、中国と大きく異なる。自動車産業ではインドの所得水準の上昇に対応しながら量産車種を徐々に上方にシフトさせていく基本戦略方法で、電気・電子機械はカラーTV、冷蔵庫・エアコンなど、今後の普及を待つ耐久消費財市場が目白押しといえる。また、一般機械の中身は多様であるが、それぞれの分野で一定の地位を確保しており着実な事業展開が見込まれるであろう。