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調査研究報告書 詳細

インド自動車市場・産業の発展と日系自動車企業の戦略的対応に関する調査研究

報告書No. H17-6-3A
発行年月 : 平成18年3月


株式会社 日本アプライドリサーチ研究所

Ⅰ 主要目次

 第1章 インド自動車市場と自動車産業の現状
  1.インド自動車産業の成長と特徴
  2.完成車メーカーの参入状況
  3.自動車保有水準と所得水準の関係
  4.インド「新・中間層」の実態分析
 
 第2章 インド自動車産業と関連産業の分析
  1.インド自動車部品産業の概況
  2.インド自動車産業と部品産業の特性
  3.インド工作機械産業の概況
  4.インドITソフト産業の概況

 第3章 インド自動車産業の牽引力と国際競争力の評価
  1.産業連関表からみたインド自動車産業の経済波及力
  2.インド自動車・部品輸出入の構造変化
  3.FTA交渉の進展とインド自動車産業

 第4章 日系自動車産業のインド戦略の方向
  1.インドにおける自動車ビジネスの将来環境
  2.主要競合メーカーの戦略動向
  3.日系自動車企業のインド戦略の方向性

 資料編

Ⅱ 概要 

  1991年以降の経済自由化政策の進展による順調な経済成長を背景に、90年代末以降、インド国内自動車市場は成長段階に入った。これを支えているのは、世帯所得の上位層、いわゆる「中間層」の拡大である。

 インドの4輪車市場のうち、商用車市場は現地系メーカーがシェアを抑えているが、乗用車市場は80年代に参入した日系のマルチ・ウドヨグをトップに、90年代に参入した欧米・韓国系メーカーなど外資系のシェアが高い。自動車部品企業の集積規模はやや不足しているが、日系・欧米系メーカーの進出により技術水準は向上しつつある。
 
 サポーティングインダストリーとして重要な工作機械については、国内需要の2/3を輸入に依存している状況であり、ITソフト産業との連携もまだ部分的である。

 96年から2004年にかけてのインド自動車貿易は、対EUを中心に乗用車の輸出特化係数が上昇し、部品の輸入特化係数が低下している。

日系自動車企業のインド企業のインド戦略の課題は、日系2次サプライヤーや工作機械メーカーとの連携強化、ASEAN諸国の自動車部品集積との分業活用などの「強み」を生かしつつ、裾野拡大と上級移行が予想される乗用車市場への的確な対応を図ることである。