調査研究報告書 詳細
アジア地域の研究開発に関する立地環境比較と各国の優遇・支援策
報告書No. H18-6-3A
発行年月 : 平成19年3月
財団法人 国際貿易投資研究所
【目次】
第1章 主要産業におけるグローバル戦略とイノベーションとの関係
第1節 現代における戦略的課題と競争優位
第2節 エレクトロニクス産業におけるグローバリゼーションとイノベーション
第3節 組込みソフトウェア産業におけるグローバリゼーション
第4節 自動車産業におけるグローバリゼーションとイノベーション
第2章 アジア地域における日系企業の研究開発拠点
第1節 日本の対アジア直接投資の状況
第2節 日系企業の海外研究開発の状況
第3節 事例研究
1.タイ 2.ベトナム 3.シンガポール
第3章 研究開発拠点の投資環境と立地優遇策
第1節 研究開発拠点の投資環境
第2節 事例~研究開発分野における優遇策
1.タイ 2.マレーシア 3.シンガポール
第4章 グローバル化戦略と研究開発拠点立地・地域の課題
第1節 海外R&D活動に関する日本と欧米企業の特徴と差異
第2節 米国に見る研究開発拠点の地域が果たす役割
第3節 研究開発拠点立地の課題
【概要】
グローバル化が進む中で企業の海外事業活動は、販売・サービス拠点や生産・製造拠点の進出に加え、アウトソーシング、研究開発の分野まで拡大している。日本企業の進出が多いアジア~特にASEA諸国に焦点をあて現地における研究開発拠点の状況と進出動機や立地要因等を分析した。現時点における研究開発は「開発」が主で、(1)生産・製造拠点から開発拠点への展開、(2)良質な人材を求めての開発拠点の進出、(3)グローバル・オペレーションの最適場所を求めての進出などに大別できる。研究開発活動は、グローバル化の進展やイノベーションとの関係を無視することができない。そこで、アジア地域に進出が目立つ主要産業におけるグローバル化とイノベーションとの関係に加え、先進的に進む米国とアジアにおける研究開発拠点との比較を念頭においた分析を加えている。さらに、イノベーションをもたらし産業集積を高め研究開発拠点の立地を促進するには、地域・コミュニティが果たす役割が大きいことに注目した。