調査研究報告書 詳細
パテントプールの実態と運用上の問題点に関する調査
報告書No. H18-6-2A
発行年月 : 平成19年3月
財団法人 ソフトウェア情報センター
【目次】
Ⅰ 序-パテントプールへの期待の高まり
Ⅱ パテントプールの定義
Ⅲ 技術標準とパテントプール
1.「標準」について 2.技術標準と知的財産権
Ⅳ パテントプール
1.目的 2.効用 3.課題 4.パテントプールに参加しない権利者への対応 5.競争法 6.主なパテントプールの概要
Ⅴ パテントプールに関するアンケート調査
1.アンケートの実施概要 2.アンケート項目 3.アンケート結果
参考資料
【概要】
近年、機械情報産業分野においては、技術の高度化が進展するとともに、他社の特許権等を利用することなしに製品を製造等することが難しくなってきており、その結果、取引費用の増大や多数の特許が累積することによるライセンス料の高額化が進んでいると指摘されている。
このような問題を解決するための手段として注目されるのが、多数の特許を集積して一括ライセンスする「パテントプール」と呼ばれる仕組みである。一方、パテントプールに関しては、独占禁止法上の問題が生じうることや、場合によっては、有力な技術の集積されたパテントプールの力が強くなることにより、ライセンシーが受け入れにくい条件が付される場合があるなどの問題点も指摘されている。
本調査では、現在運用されているパテントプールの実態について調査するとともに、パテントプールに関係する事業者へのアンケート等を通じて、パテントプールの実態および運用上の問題点ついて明らかにすることを目的とする。