調査研究報告書 詳細
日・米・アジアにおける相互依存関係の新構図
報告書No. H1-4
発行年月 : 平成2年5月
Ⅰ 主要目次
第一部 相互依存の理念と構図の変化
第一章 相互依存の理念と日本の役割
第二章 日・米・アジアにおける相互依存の新構図
第三章 現地側からみた日本・アジアの相互依存関係の変化
第二部 相互依存の現状……ケーススタディ
第一章 自動車産業における日本とアジアの相互依存の研究
第二章 家電産業における日・米・アジアの相互依存関係と国際分業
第三章 工作機械産業における日・米・アジアの相互依存
第四章 半導体産業における日・米・アジアの相互依存
第五章 補助記憶装置産業における日・米・アジアの相互依存
第六章 金型産業における日本とアジアの相互依存
第三部 アジアとの相互依存の課題と今後の展望-まとめに代えて-
Ⅱ 要約 日本の機械産業の国際化は、米国・アジアとの関わりのもとに進展しつつあり、1989年以来の世界的な変動も無視できないが、日本にとっては特にアジアと関わりが重要な課題である。そこでは従来のような一方的な関係から、「相互依存」への発展が期されている。 事実、ブラザ合意以後、特に日本とアジアとの関係の変化の実態を調査すると、そこには明らかにアジアとの関係の深まりがみられ、「相互依存」の進展が確認される。 しかし自動車、家電、工作機械、半導体・電子部品、補助記憶装置、金型などのアジアとの関わりの実態からは、産業、製品によって差があるものの、アジアの機械産業は概して品質、量、機動性、コスト、管理の面で、日本が求める水準とはまた格差が少なくないと言わざるをえない。 相互依存をさらに深めていくためには、アジア・日本の双方に課題があるといえよう。 |