Ⅰ 主要目次
第1章 混迷する日米の政治・経済関係
第2章 米国の日本企業ロビー
第3章 北米経済地域の形成-米・加から北米へ
第4章 米国自動車部品産業と日系自動車メーカー・トランスプラントの共存条件
第5章 NIHシンドロームからコンソーシアムヘの転換
第6章 国際ハイテク・マーケティング論考
Ⅱ 要約
世界経済は、アメリカの大統領選挙を間近かに控かえアメリカの行方が大いに注目されている。日本との関係においては年初の訪日をきっかけに自動車・同部品が大きくクローズ・アップされた。日米関係は政治・経済が緊密化すればするほど混迷の度合を深かめ今後の展望がますますむづかしくなりつつある。
そうしたなかで、ワシントンにおけるロビー活動の実態をフォローし、ロビーの活用をつうじて両国の建全な関係を樹立すべき検討をおこなった。
以上のような日・米の政治状況を踏まえつつ、第3章以下では、北米における広域経済圏の形成米・加自由貿易から墨国を加えた北米自由貿易協定について言及するとともに、アメリカのビック・3(スリー)と日系自動車メーカーの共存条件について論している。
さらに今後は、日米間のハイテク競争が激化することに鑑がみ、日・米の技術比較について言及しつつ、そのもとではこれまでのようなマーケットシェア重視からの転換が余儀なくされているという。
最後は、マーケット論の立場から国際ハイテク・マーケット戦略について再考すべき時機が到来しているのではないかなどの問題提起をしている。
|