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調査研究報告書 詳細

技術開発連携を指向する中堅企業

報告書No. H4−4
発行年月 : 平成5年5月



Ⅰ 主要目次
第Ⅰ部 技術立脚型中堅企業の事業基盤と技術開発
 第1章 独自路線を模索し始めた中堅企業の技術マネジメント
  1.脚光を浴びる中堅企業 2.中堅企業の事業特性 3.中堅企業の技術開発の特性と課題
  4.事業基盤強化に対する展望
 第2章 中堅企業の事業基盤と技術開発連携アンケート調査
第Ⅱ部 個別産業・企業の事例研究
 第3章 工作機械産業
 第4章 電機・電子部品産業
 第5章 自動車部品産業
 第6章 ベンチャー企業の新成長戦略

Ⅱ 要約
 最近の機械産業の経営環境は平成景気の終焉を転機に厳しい状況にあるが、わが国産業に主導的役割を担う機械産業はこれを早期に克服し、新たな安定的・持続的な成長を維持するための構造転換が求められている。このためにはその原動力となる機械産業・企業の技術開発力を一層強化しなければならないが、それは単に経営資源が豊富でシステム技術に有位な大企業のみには限らない。すなわち、現在の技術革新は先端技術と既存技術の融合を促進しており、特定の既存技術分野では大企業をも凌駕するコア技術を持つ中堅企業の技術開発力の強化が大きな今日的課題になっている。
 本報告書はこうした観点から機械系中堅企業の技術開発の現状と課題、特に、技術の融合化・システム化を前提に中堅企業が大企業や外部研究機関との研究開発のネットワーク(連携)構築の現況と課題等をアンケート調査で全般的に捉えた。また、工作機械、電機・電子、自動車部品産業の個別企業の事例研究を通じてその実態にアプローチし、個別企業の事業戦略と研究開発戦略、さらには研究開発のネットワーク構築の特徴などを取りまとめたものである。