調査研究報告書 詳細
21世紀の成長市場と下請中小企業の役割―その理念と戦略の構図―
報告書No. H7−7
発行年月 : 平成8年3月
Ⅰ 主要目次 | |
第1章 | 調査研究の目的と基本フレーム |
第2章 | 21世紀の成長市場と下請中小企業 |
第3章 | 国内中小企業に関する事例調査結果 |
第4章 | 欧州中小企業の動向に関する調査結果 |
第5章 | 21世紀型中小企業に関するアンケート調査結果 |
第6章 | 21世紀に向けての提言 |
資料編1:アンケート調査関連資料 | |
資料編2:海外調査入手資料 |
Ⅱ 概 要 21世紀を間近にひかえた今日、日本の機械関連中小企業の多くは大きな岐路に立たされていると言っ ても過言ではない。いわゆる構造的不況の長期化と、対ドル為替レートの変動に伴う大手メーカーのリストラの推進や、東アジア諸国及び中国等への生産拠点の移転、さらに、それらと連動した形で懸念される国内産業の空洞化の問題が指摘されている。しかしながら、こうした懸念される事態とは対照的に、一方ではマルチメディアやインターネットビジネスに象徴されるように、高度情報通信技術の予想を上回る急速な社会への浸透、高齢化社会を視野に入れた各種サービスのビジネスとしての可能性の拡大、あるいは、地球環境問題に積極的なアプローチを図る新しい製造技術の開発等々、21世紀に向けた新たな産業の芽が成長し開花することへの期待も高まっている。 そこで本報告書では、第1章において調査研究の基本フレームを提示し、次に第2章では、21世紀の中小企業の方向性を整理した。また第3章では、国内の活力ある中小企業に関する事例調査、第4章では欧州調査として、イタリア中小企業の魅力及びイギリス中小企業政策の動向に関する海外調査、第5章では国内既存下請企業・ベンチャー企業を対象にした21世紀型中小企業像に関するアンケート調査など、複数の実態調査結果を取りまとめた。最後に以上の調査結果を踏まえ、第6章において21世紀に向けて、機械関連の下請中小企業が進むべき方向と戦略、さらにそれに必要とされる理念に関する提言を行った。 |