調査研究報告書 詳細
経営の多角化に挑む機械企業
報告書No. H9-3
発行年月 : 平成10年5月
Ⅰ 主要目次 | |
第Ⅰ部 | 機械産業の事業基盤と経営の多角化への取り組み -アンケート調査を中心に |
1. | 最近の機械産業の需給状況と調査の狙い |
2. | 機械企業の経営状況、市場環境と事業基盤の見通し |
3. | 多角化の実態とその特徴(取り組み状況とその理由、多角化の成果評価、生産技術・製品技術・販売面の特徴、技術の獲得方法、技術開発連携の特徴、販売面の対応) |
4. | 今後の多角化の方針と課題(今後の多角化の方針、失敗理由、技術開発課題) |
第Ⅱ部 | 個別企業の多角化事例 |
第1章 | 一般機械産業・企業の事例(M社、P社、F社の事例) |
第2章 | 電機・電子機械産業・企業の事例 -その1(O社、N社の事例) |
第3章 | 電機・電子機械産業・企業の事例 -その2(E社、T社の事例) |
第4章 | 自動車部品産業・企業の事例 -その1(A社、S社、TY社の事例) |
第5章 | 自動車部品産業・企業の事例 -その2(NT社、C社、TR社の事例) |
第Ⅲ部 | 付属資料 |
1. | 機械企業の経営多角化に関するアンケート調査票 |
2. | 機械企業の経営多角化に関するアンケート調査の集計結果 |
Ⅱ 概要 長引く景気の低迷、アジア経済の混迷、さらに、主力製品の成熟化の傾向がますます強まるなかで、多くの機械企業はリストラへの対応を一層強化してきた。こうした最近の厳しい経営環境を乗り越え、21世紀に向けた安定的発展の基盤を築くには、リストラへの対応に加えて、既存の主力製品・事業以外の高付加価値な新製品・新事業を開拓し、経営の多角化や高度化を図ることが重要な課題になっている。ただ、一口に経営の多角化といっても、未開拓な製品・事業領域を拓くには、多くの経営資源が必要になり、かつ、そのリスクも非常に大きい。そこで、本報告書では機械企業800社を対象とした「機械企業の経営多角化」と題するアンケート調査や、一般機械企業、電機・電子機械・部品企業、自動車部品企業13社の経営の多角化に関する事例調査などについて取りまとめたものである。 具体的には、アンケート調査では、最近の機械企業の市場環境、中期的な主力事業の見通しとその理由、過去5年間に実施してきた多角化の実績とその理由、従来事業と多角化事業の製品・生産技術、市場の違いからみた多角化の形態、多角化に必要な技術や販売網の獲得方法、多角化事業の成果の評価、過去5年間に多角化に失敗した理由、今後の多角化の方針と技術開発課題など、多角化に関する機械産業の全体像を把握した。また、個別企業の事例調査は、アンケート調査を補完する観点から前述の業種について、企業規模別には大企業、中堅企業、中小企業、ベンチャービジネスを対象に、多角化事業の内容、多角化に取り組んできた背景、多角化に必要な技術基盤や販売基盤の形成の実態、今後の多角化と経営課題などについて取りまとめたものである。 |