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調査研究報告書 詳細

機械産業における熟練技能者の人材育成―90年代型生産システムと熟練―

報告書No. H10-6
発行年月 : 平成11年3月



Ⅰ 主要目次
 第Ⅰ部 総論 -要約と結論
1. はじめに
2. 変わりつつある生産システム~80年代型から90年代型へ
3. 中核的技能者の類型と育成体制
4. 技能評価と技能者のキャリア
5. これからの熟練技能と技能継承システム
第Ⅱ部  技能継承を取り巻く変化
第1章 変わりゆく生産システムと技能
第2章 技能継承と魅力あるキャリアルートの整備
第Ⅲ部 事例調査編 -機械産業4業種6社のケーススタディ
事例1 A社(一般機械メーカー)
事例2 B社(総合電機メーカー)
事例3 C社(自動車メーカー)
事例4 D社(精密製品メーカー)
事例5 E社(自動車部品メーカー)
事例6 F社(工作機械メーカー)    
Ⅱ 概要 
 1980年代以降、日本企業の直接投資の拡大にともない、「モノづくり」(生産機能)の海外移転が進んでいる。世界有数の「高賃金国」日本の機械産業にとって避けて通れない選択であり、この動きは今後とも確実に進むと思われる。そうなると、国内で展開される「モノづくり」は付加価値の高い開発型機能に特化していくことが求められ、これを担う人材=技能者をいかに育成確保し、製造現場の第一線で活躍している熟練技能者の技能を次世代に継承するかが今後の課題となっている。
 本報告書では、機械産業4業種6社における技能者教育の実態を調査するとともに、技能継承を取り巻く環境変化に関する既存研究の検討を通して、21世紀型の技能と技能者教育のあり方の展望を取りまとめたものである。第@部では、第@部の生産システムがどのように変わりつつあるのか、それによってどのような技能と技能者教育が求められつつあるのかについて広い視点から検討した結果、第@部で明らかにされた点を整理し、それに基づき21世紀型の技能と技能者教育のあり方を展望している。さらに、第@部は、先進的な企業が模索する新しい技能者教育の現状を調査し、取りまとめている。