調査研究報告書 詳細
IoTデバイス「ファブ・ラボ」と産学連携設計による急峻・コンパクトな設計~試作環境―Born-to-be Global名のベル・デバイスベンチャー排出へのカタパルト(中小有望テクノロジーベンチャー飛躍のための環境基盤調査報告書)―
報告書No. H27-3
発行年月 : 平成28年3月
【目次】
視点・問題提起1 IoT契機の大手=ベンチャー垂直連携とその先
視点・問題提起2 日本半導体大手のレガシー活用(遊休資産の新結合による稼働)
アクション 環境整備(設計~試作基盤への一歩)
【概要】
本報告書は、「中小有望テクノロジーベンチャー飛躍のための環境基盤」調査の一環として、半導体など「ノベル・デバイス」にかかわる分野に集中して議論している。
日本半導体産業には世界トップ級メーカーが残るものの、世界の中で影が薄い感がある。その背景は、単にシェアが下落しただけでなく、広義のシステムLSIや圧倒的に革新的なデバイスが、世界的な活躍を見せていないこともあるだろう。
IoTの今後の展開は不詳だが、人を介在せず、ITが一定範囲で応答決定する世の中は遠くないだろう。そうした変化を、自らの進展可能性にできるか、外部から押し付けられる受け身側になるのかを問われているのは今日かもしれない。その際、新規デバイスで世界に存在感を示せるかが問題である。
日本の半導体産業には、経験の蓄積などの膨大な「レガシー」が残るが、ヒトを含めて遊休状態も目立つ。デバイス需要側環境も、世界先進的な少子高齢・人口減社会を擁しており、そうした半導体産業の資産は新たな装いで「展開」すべきである。