【目次】
序章 本調査研究の目的及びフレーム
第1章 健康・福祉機器産業の市場と対象分野の特徴
第2章 健康・福祉機器の販路拡大策に関する事例分析
-販路拡大のためのビジネスモデル-
第3章 健康・福祉機器市場における販路拡大策の実態
-統計解析に基づく取り組み状況の分析-
第4章 健康・福祉機器産業の成長条件とビジネスモデルに関する考察
第5章 調査研究から導出されたファインディングス
-製品普及の具体策と販路拡大の要件-
資料編
【概要】
近年、わが国の健康福祉機器市場は拡大する傾向を見せ始めている。例えば、ホームヘルスケア分野だけでも2020年には2,600億円以上の規模に達すると予測されている。また、国民の医療費負担の増加が年々深刻化する中、体力の維持、けがの防止、病気の予防の面から健康機器は医療費負担の提言に繋がることが期待されている。
一方、わが国の65歳以上の人口比率は既に22%に達しており、高齢者及び障がい者の介護福祉従事者の肉体的・心理的負担を軽減することは、課題解決型産業として益々重要となっており、高齢者及び障がい者のみならず自宅及び施設等において介護福祉従事者を支援する機器の開発・普及が喫緊の課題となっている。こうした状況の中、わが国の福祉用具産業は既に1兆2,000億円規模の産業に成長しており、将来的には医療・健康機器分野とともにグローバル市場への展開が期待されている。
そこで、本報告書では、健康機器・器具及び介護福祉機器・用具市場における製品普及のためのビジネスモデルについて、関連事業に取り組んでいる企業を対象にした実態調査に基づいて分析を行うとともに、超高齢化社会において健康・福祉機器産業が成長するための課題及び当該分野における中堅・中小企業の販路拡大策に関する考察を行った。
上記の事業はすべて、競輪の補助金を受けて実施しております。