調査研究報告書 詳細
自動車産業の構造変化と部品企業への影響―日欧完成車メーカーの製品開発戦略と自動車部品企業の今後―
報告書No. H25-1
発行年月 : 平成26年3月
【目次】
要約
序章 本調査研究の狙い
第1章 問題の背景-完成車メーカーによる戦略変化の背景
第2章 従来の製品開発戦略(モジュール化)と今後の製品開発戦略変化の相違点
第3章 欧州完成車メーカーの戦略変化と部品サプライヤーへのインパクト
第4章 日系完成車メーカーの戦略変化と部品サプライヤーへのインパクト
第5章 完成車メーカーの製品開発戦略変化が日本自動車産業に与える影響
第6章 まとめにかえて
【概要】
本調査研究では、国内外の完成車メーカー、部品サプライヤーならびに関連工業団体等へのヒアリング調査を中心に、完成車メーカーによる製品開発戦略変化がいかに国内自動車産業構造に影響を及ぼすか、その問題意識からスタートしたものである。
特に、本調査では製品開発戦略の見直しにおいて先行するVW並びに周辺部品サプライヤーへの実態調査を行い、同社の戦略変化がドイツ自動車産業に及ぼした影響を俯瞰することによって、ドイツ国内における自動車産業構造の変化を分析すると共に、日本の同構造との比較検討を行う点にも重点を置いた。
上の視点に基づいた調査の纏めである本報告書では、企業へのヒアリング調査結果や各種文献調査等を中心に紹介し、日本国内においても、完成車メーカーの戦略変化が自動車産業構造に大きな影響を及ぼす可能性について言及している。特に日本の完成車メーカーにおいては、トヨタのTNGA、日産のCMFなど着手したところであり、サプライヤーへの具体的な影響度を計るには時を待つ必要もあるが、今後の自動車産業に対する大きな問題提起をまとめとして加えた。