調査研究報告書 詳細
ベンチャー創出・育成における活性化支援の実態と課題
報告書No. H13-5
発行年月 : 平成14年5月
Ⅰ.主要目次 | |
第1章 | 本調査研究の概要 |
第2章 | ベンチャービジネス・創業支援策の現状 |
第3章 | 創業の知識創造モデル |
第4章 | わが国における製造業ベンチャービジネスの創業 |
第5章 | 製造業ベンチャービジネスの創業実態と経営行動 |
第6章 | 製造業における創業・ベンチャービジネス支援策へのインプリケーション |
参考文献 | |
附属資料 |
Ⅱ.概要 本報告書は、機械関連製造分野のベンチャー企業などを対象として、1)当該企業の発展段階及びこれまで成功してきた特質や条件を把握した上で、2)これまで成功させてきたのにはいかなる支援体制が存在し、具体的な機能を果たしてきたのか、3)あるいはわが国特有の経営環境や経営システムの下で、こうした企業群がいかに支援側と有効に結びつくことによって「日本型ベンチャー支援体制」を形成してきたのかなど活性化支援体制に向けての条件や基盤づくりについて、主として製造業に分類されるベンチャー企業930社を対象としたアンケート調査(回収率:19.2%)及び関連組織へのヒアリング調査(関東及び関西)、関連資料の収集・分析などによって取りまとめられたものである。 具体的には、1990年代半ば以降、ありとあらゆる創業あるいはベンチャー支援策が出揃ったにもかかわらず、わが国においてそれらが有効に機能していない現状に直面していることは、既存の支援策の視点がわが国製造業の特質に適合していないことを意味しており、ベンチャービジネスの促進は、産業発展のための手段(産業進化)として幅広い範囲から考える必要があることを明確にした。そのためにも既存のベンチャー企業の範囲(裾野)を広げること、より徹底した市場利用やわが国の産業政策としての視点の取り入れ、さまざまに設立されている公及び民間による支援組織の有機的連携などが必要であることが明らかになっている。 |