協会のお知らせ 詳細
会長新年の挨拶
新年 明けまして おめでとうございます。
皆様におかれましては、令和になって初めての年末年始を健やかに迎えられましたこととお慶び申し上げます。
さて、昨年を振り返りますと台風15号、19号による広域的な被害により多くの方々が被災されたことは未だ記憶に新しく、被災された皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。
このように、近年、今までに経験したことのない自然災害が世界各地で頻発しており、地球温暖化対策、さらに自然災害対策はわが国だけに留まらず人類にとっての大きな課題となってきております。
こうした地球温暖化対策や自然災害対策は、機械振興協会が事業活動の対象としております機械産業においても極めて重要な課題となってきております。具体的には、地球温暖化対策においては環境配慮型製品の開発や資源・エネルギーを有効活用するためのビジネスモデルの構築であり、自然災害対策においては個々の企業における事業継続計画(BCP)及び事業継続経営(BCM)の徹底であります。
一方、こうした地球温暖化対策や自然災害対策は私たちひとりひとりにとっては、とても果てしなく、遠い目標のように見えてしまうことも少なくありません。しかしながら、「雨だれ石を穿つ」ということわざが示すように、小さな努力でも継続していけば成功に繋がることを私たちは決して忘れてはならないでしょう。
今年は、いよいよ東京オリンピック・パラリンピックが開幕いたします。そこでは世界最高水準のアスリートたちと彼らの活躍に歓喜する観客との相互作用によって、多くの熱いドラマが繰り広げられることでしょう。彼らアスリートたちが如何にして世界最高水準の選手になったかを冷静に考えてみて下さい。それはまさに、雨だれ石を穿つが如く、人知れず、黙々と、粘り強く練習を繰り返してきた日々の研鑽の賜物でしかありません。
そこで、当協会においても、雨だれ石を穿つの精神に則り、わが国の機械産業がこれまで以上に地球環境に配慮した21世紀型産業に成長できるよう、今年も経済研究所、技術研究所が有する研究機能やBICライブラリの情報サービス機能などを活用しながら粘り強く活動して参りたいと思います。
一般財団法人 機械振興協会
会長 釡 和明